面接ナビ総合型選抜・学校推薦型 面接の質問100
面接ナビ / 保護者の方へ

総合型選抜・学校推薦型の面接とは。
親世代の入試と、何が違うのか。

「自分のときはこうだった」が、いちばん通じにくいのがこの入試です。まず、そのズレを埋めるところから。いまの面接で何が見られているか、家庭でできることは何かを、指導する側と採用する側の両方の視点から整理しました。

お子さんが「総合型選抜を受けたい」「指定校ではなく学校推薦型で」と言い出したとき、多くの保護者の方が最初に感じるのは、たぶん戸惑いだと思います。自分が受けた大学入試には無かった、あるいは名前は聞いたことがあっても中身がまるで違う。だから、いつものように「受験ならこうすればいい」と経験から助言しようとすると、どこかで噛み合わなくなる。

これは、お子さんの努力や保護者の理解力の問題ではありません。入試そのものの形が、この20〜30年で変わったためです。ここでは煽らず、制度を大きく整理したうえで、塾に通っていない家庭でも家で何ができるかまでをまとめます。読み終えたときに「うちの場合はこうしよう」と一歩踏み出せることを目標にしています。

親世代の入試と、いまの入試のズレ

いまの高校生が受ける入試は、大きく「一般選抜(学力試験中心)」と、年内に結果が出る「総合型選抜・学校推薦型選抜」に分かれます。後者は年内入試と呼ばれ、以前より受験する生徒が増えています。かつて「推薦」というと一部の成績上位者や指定校の枠を指すことが多かったのに対し、いまは志望理由や高校での活動を軸に、より多くの生徒が挑戦する入り口になっています。

ここで大事なのは、選抜方法だけでなく「面接で見られる点」も昔とは違うという事実です。かつての面接が、志望動機の確認や人柄を見る短い時間だったとすれば、いまの総合型・学校推薦型の面接は、提出書類を踏まえて「この生徒は本当にうちの大学で学びたいのか、学ぶ準備ができているのか」を掘り下げる場になっています。

だからこそ、「自分のときは、志望動機を暗記していけば大丈夫だった」という記憶は、そのままでは通じにくい。まずこのズレを親子で共有することが、遠回りに見えていちばんの近道になります。

いまの面接で、実際に何が変わったか

面接で問われているのは、学力そのものではありません。学力は書類や共通テスト、小論文など別の場面で見られています。面接で確かめられているのは、次のような点です。

これらは一夜漬けで身につくものではありません。逆に言えば、日頃の高校生活の中身を「面接で話せる形」に整理できれば、特別な実績がなくても十分に戦えます。目立つ受賞歴や留学経験が必須、というわけではないのです。

面接で見られる4つの評価軸

大学によって重点は変わりますが、多くの面接に共通する軸を、具体例とともに4つに整理します。志望校のガイドで、その大学がどこを重く見るかを重ねて確認すると、準備の焦点が絞れます。

1. 志望の一貫性(書類と面接がずれていないか)

提出した志望理由書と、口頭で話す内容が食い違わないか。たとえば書類に「地域医療に関わりたい」と書いたなら、面接で「なぜ地域なのか」「そのために大学で何を学ぶか」まで自分の言葉で続けられるかが見られます。

2. 具体性(エピソードで語れるか)

「協調性があります」と言うだけでは伝わりません。いつ、どんな場面で、自分が何をして、結果どうなったか。一つの具体的な出来事で語れる生徒は、面接官の印象に残ります。

3. 思考の柔軟性(想定外の質問への対応)

準備した答えをなぞるだけでなく、「では逆の立場なら?」「うまくいかなかったらどうする?」といった追加質問に、その場で考えて答えられるか。詰まっても、考えようとする姿勢そのものが評価されます。

4. 学ぶ姿勢・主体性(大学で伸びそうか)

いまの完成度より、入学後に伸びるかどうか。自分で調べ、自分で動いた経験があるか。失敗をどう受け止め、次にどうつなげたかを話せると、この軸で高く評価されやすくなります。

保護者にできること、してはいけないこと

ここは、塾に通っていない家庭こそ効いてくる部分です。保護者は「先生役」になろうとしなくて大丈夫です。むしろ、いちばん身近な聞き役・確認役になることが、いちばん力になります。

できること

  • 子どもの答えを、口を挟まず最後まで聞く
  • 「それってどういうこと?」と質問して、言葉を引き出す
  • 募集要項やアドミッション・ポリシーを一緒に読む
  • 想定質問を読み上げる練習相手になる

しないほうがよいこと

  • 正解を教え込む・答えを書いて渡す
  • 「そんな志望理由じゃダメ」と頭ごなしに否定する
  • 親の価値観で志望先を誘導する
  • 他人と比べて焦らせる

面接で話すのは、あくまで本人です。保護者が用意した完璧な答えは、追加質問一つで崩れます。教え込むより、本人が自分の言葉を見つける手伝いをする——そのほうが、当日の対応力につながります。

家庭での進め方(1日30分・7日間の考え方)

準備は、まとまった時間を一度に取るより、短くても毎日続けるほうが向いています。目安として1日30分、それを1週間ほど。曜日ごとの細かいメニューを決め込む必要はありません。次の流れを、親子のペースで回すイメージで十分です。

ポイントは、毎日全部をやろうとしないこと。今日は評価軸の確認だけ、明日は質問を3つだけ、で構いません。短く区切って毎日続けるほうが、自分の言葉が定着します。

まとめ:まずは、志望大学の「いまの評価軸」を確認する

総合型選抜・学校推薦型選抜は、保護者世代の入試とは別物です。だからこそ、経験で押し切るのではなく、いまの評価軸と想定質問を親子で確認するところから始めるのが確実です。特別な実績よりも、高校での学びを自分の言葉で語れるかどうかが問われています。

次の一歩は、志望校が何を重視しているかを具体的に知ることです。面接ナビでは、各大学の評価軸・想定質問・回答の組み立て方を大学別に整理しています。まずは志望校のガイドを開いて、そこに書かれた評価軸を、今日のこの記事と重ねて読んでみてください。

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